#43 癒されるうどん 鳴ちゅる

2014年4月13日(日)(テレビ朝日 放送) 四国放送制作  協力 文部科学省

shokukikou43-1.jpg徳島県鳴門市には、郷土料理として昔から愛されているディープな「うどん」があった。
それが「鳴ちゅるうどん」(なるちゅるうどん)。
その独特の存在感が人気を呼び、県内はもとより全国的な広がりをみせようとしている。
徳島県には「徳島ラーメン」、またお隣香川県の「讃岐うどん」という、横綱級の麺文化があるにもかかわらずだ・・・

shokukikou43-3.jpg「鳴ちゅるうどん」(なるちゅるうどん)の最大の特徴は「コシがないこと」。
麺の太さは不ぞろい。ねじれていて良く言えば手作り感満載、悪く言えば素人が作ったような「ブサイク麺」だ。讃岐うどんのようにシュッとエッジの利いた「イケ麺」とは対極。

ダシは関西風の薄味、具材はお揚げとネギがメインとこちらも実にそっけない。

shokukikou43-4.jpgしかしこの”ちゅるちゅる食べる鳴門のうどん”は寒い時はもちろん、夏バテや二日酔いでも「ちゅるっ」といけておなかにも優しい。一度食べればまたむしょうに食べたくなる不思議な郷土料理なのだ。
昼時ともなれば、お店はめんとダシをちゅるちゅるすすりながら満面の笑みを浮かべるお客でいっぱいだ。
別名「癒しのうどん」とも呼ばれる鳴ちゅるうどん。

癒しの郷土食を愛する人々とその魅力を広めようと汗を流す人たちに密着、飽食の時代にあっても人々を立ち返らせる「もうひとつのうどん文化」に学ぶ。

編集後記

ディレクター:森川 泰輝(四国放送)

 今回の取材を通して一体何杯の「鳴ちゅる」を食べたのか・・・。
今まで「鳴ちゅる」をほとんど食べたことがなかった私はまず食べて食べて食べまくりました。そこでまず感じたことは「全然食べ飽きない!」。一日に3~4杯食べて、次の日も・・・。結構こんな日々が続きましたが、毎回ちゃんと出汁まで飲み干せてしまう不思議・・・。
鳴門では歯が悪いお年寄りから赤ん坊まで「ちゅるちゅる」とこの不思議なうどんを楽しんでいます。お店の方に伺うと「鳴ちゅる」最大の魅力はその「食べやすさ」なんだそうです。元々、塩田の重労働に従事する人たちが作業の合間に好んで食べたとされる優しい味わいはどんなに疲れていても、柔らかい麺とあっさりしたお出汁は胃袋をやんわりと満たしてくれます。

そして、この「鳴ちゅる」の優しさが一番感じられるのが二日酔いでどうにもならない朝です。shokukikou_toiawase43-4.jpgお客さんのインタビューでもありましたが、その優しさに引き寄せられるようにお店の暖簾をくぐってしまうのです。もし「鳴ちゅる」を食べられる機会がみなさんにありましたら、前日にたらふく飲んでおくことをオススメします。

番組情報

◆舩本うどん 本店
【住 所】徳島県鳴門市鳴門町高島字中島25-2
【電 話】088-687-2099

◆あそこ食堂
【住 所】徳島県鳴門市撫養町南浜字東浜327
【電 話】088-686-1615

◆一冨士 大麻店
【住 所】徳島県鳴門市大麻町坂東西山田52-1
【電 話】088-679-9347

◆住谷豆腐店
【住 所】徳島県鳴門市鳴門町高島南64
【電 話】088-687-1730

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