#49 殿様が愛したスイーツ ~城下町 松江は和菓子とともに~

2014年5月25日(日)(テレビ朝日 放送) 日本海テレビ制作  協力 文部科学省

shokukikou49-2.jpg和菓子が根付く町、島根県・松江市。

市内には、およそ20の和菓子店があり、スーパーマーケットにも、老舗和菓子店が入っています。
このような光景は、松江ではごく当たり前で、一見、敷居の高い和菓子が市民の中にしっかりと入り込んでいます。

shokukikou49-3.jpgここまで和菓子が根付いたのには、松江藩7代藩主、松平治郷(不昧公)と深いかかわりがあります。
江戸時代後期の大名茶人として知られる不昧公は、和菓子に、強いこだわりがあったと言われていて、不昧公が好んだ3つの和菓子(若草・菜種の里・山川)は、松江を代表する三大銘菓と言われています。

shokukikou49-4.jpg不昧公以来、200年。
松江では、茶の時間を大切にする文化がしっかりと根付いています。
毎日、出勤前に和菓子とお茶という一般家庭や休憩時間にみんなで和菓子とお茶を嗜む会社もあります。
和菓子職人も皆に喜んでもらおうと試行錯誤して、味も見た目も思考をこらした和菓子を作っています。

番組では、松江の人々に欠かせないお和菓子文化を、老舗和菓子店の職人の仕事ぶりや美しい和菓子の数々を通して見つめていきます。

編集後記

ディレクター:濱吉 寛匡(日本海テレビ)

島根県松江市が三大和菓子所って皆さんご存知でしょうか?実は去年、東京からUターンしてきた私も全く知りませんでした。しかし取材を進めていくにつれ、本当に市民の中に和菓子が根付いていると実感しました。和菓子店はもちろんのこと、一般家庭や会社をロケや事前取材でお伺いする度に、和菓子とお茶が必ず出てくる。こんな地域はほとんどないのではないでしょうか。この純粋な驚きを視聴者にも伝えたいと、今回の主人公は、特定の誰かではなく、一般人や和菓子職人をはじめとする松江市民全てにしました。
「松江の人は厳しいから…」。ある和菓子職人の呟きです。和菓子に対して舌の肥えた市民とその人たちを唸らせたい、喜ばせたいと思う、職人の皆さん。shokukikou_toiawase49-5.jpgそういう相乗効果があって、ここまで和菓子文化が栄えたのだと感じました。
市民に根付く和菓子文化とともに、彼らのように和菓子とお茶をゆっくりと嗜むことで得られるものを少しでも感じてもらえると幸いです。

番組情報

◆彩雲堂
【住 所】島根県松江市天神町124
【電 話】0852-21-2727

◆風流堂
【住 所】島根県松江市寺町151
【電 話】0852-21-3241

◆三英堂
【住 所】島根県松江市寺町47
【電 話】0852-31-0122

◆喫茶きはる
【住 所】島根県松江市殿町279(松江歴史館内)
【電 話】0852-67-2844

◆松月
【住 所】島根県松江市学園2-30-22
【電 話】0852-67-1070

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