#55 夫婦の夢の実は甘くてすっぱい ~唐津・加部島の甘夏~

2014年7月20日(日)(テレビ朝日 放送) RKB毎日放送制作  協力 文部科学省

shokukikou55-3.jpgイカで有名な佐賀県唐津市呼子町。

その呼子港の目の前にあり、呼子大橋で結ばれた、風光明媚な島が加部島だ。
島でとれる甘夏を使って山口めぐみさん、通称「甘夏かあちゃん」が作る甘夏ゼリーは今や加部島を、いや佐賀を代表する名物だ。

shokukikou55-1.jpg甘夏かあちゃんのゼリーの原料となる甘夏を手がけるのが、めぐみさんのご主人、山口初さん。通称「甘夏とうちゃん」。
なるべく農薬を使わないで育てるとうちゃんの甘夏は、瑞々しく味が濃い。現在、初さんと父恵さん、息子の恵市さん、一家3世代が3ヘクタールの畑で甘夏を栽培している。

shokukikou55-5.jpg柑橘類は一時期、価格が伸びない冬の時代があったが、初さんは、温暖な島の気候と海風によって作り上げられたおいしい加部島の甘夏ミカンは、必ず消費者に受け入れられると信じていた。

平成に入り、加部島に呼子大橋がかかり島が地続きになると、島の農作物はぐっと出荷がしやすくなり、チャンスが生まれた。

また、めぐみさんら加部島の女性グループが島の名物を作ろうと立ち上がり、開発に2年をかけて呼子夢甘夏ゼリーが誕生した。
ゼリーはおいしさが口コミで広がり、今や人気商品に成長している。

風光明媚な加部島の風景とともに、おおらかな甘夏とうちゃん、甘夏かあちゃんの甘夏にかける思いをつづる。

編集後記

ディレクター:里山千恵美(RKB毎日放送)

「加部島の甘夏ゼリー」は地元、また福岡辺りでもすっかりおなじみの存在ではありましたが、わざわざ全国からやってくるほどの名物になっているというのは、取材の中で知りました。甘夏ゼリーのおいしさを知ったお客さんが「甘夏も食べてみたい」と甘夏を買うケースも多く、初さんは「母ちゃんサマサマよー」と笑います。いただいた甘夏の、瑞々しくおいしかったこと。驚きました。番組を見て、甘夏、食べたい!と思っていただけると嬉しいのですが、甘「夏」はその名と異なり晩冬~春が旬。山口家の甘夏、今年のお取り寄せ販売はすでに終了しています。残念。ゼリーは今一年を通して販売されていますが、あまりの人気に甘夏がおいつかず、1か月ほどお休みをしていた年もあったとか。
初さん曰く「一次産業と六次産業を足して、我が家は7次産業」。アイデアと努力(本当に良く働く山口家。一家揃っての団らんはなかなか撮影出来ませんでした)と加部島への愛情で甘夏ゼリーを人気商品に押し上げた甘夏夫婦のバイタリティー。その源は、やっぱりビタミンC豊富な甘夏(と、加部島の海の幸)かなあと思いました。

番組情報

◆甘夏かあちゃん
【住 所】佐賀県唐津市呼子町加部島3748
【電 話】0955-82-2920
【H P】http://www.100amanatsu.jp/index.html

◆唐津うまかもん市場
【住 所】佐賀県唐津市久里1961-2
【電 話】0955-78-1313

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