#8 「カニカマ製造機」世界をまわる!~蒲鉾屋から世界のものづくり企業へ~

2015年6月7日(日)(テレビ朝日放送) 山口放送制作  協力 文部科学省/独立行政法人 中小企業基盤整備機構

chikara8-2-1.jpg魚のすり身で、ホンモノのカニそっくりに作られた「カニ風味かまぼこ」=「カニカマ」。およそ40年前に日本で生まれた食材ですが、今では、世界各国で食べられており、海外での消費量は日本国内の10倍にのぼります。

 

chikara8-3-1.jpgカニカマの”世界進出”を支えたのは、「カニカマ製造機」を世界に送り出した、日本の企業の存在です。山口県宇部市の食品機械メーカー「ヤナギヤ」。従業員150人。カニカマ製造機を世界19ヶ国に輸出し、世界シェア約70%を占めます。

 

chikara8-4-1.jpg大正5年・創業時は蒲鉾屋だったヤナギヤ。機械メーカーに転身し、そして今、世界に誇るものづくり企業に。カニカマ製造機に限らず、さまざまな機械づくり・ものづくりへの挑戦を続けています。その成長と挑戦を支えるチカラの源を探ります。

編集後記

ディレクター:田村 康夫(山口放送)

ヤナギヤは、経済産業省が選定する「グローバルニッチトップ企業100選」に選ばれました。「カニカマ製造機」という一つのニッチ(隙間)市場を極めた、日本の誇るべき企業です。

「カニカマ製造機」で一躍有名になったヤナギヤ。しかし、そのものづくりの世界は、カニカマ製造機だけにとどまるものではありませんでした。かまぼこ、豆腐、玉子焼き、山口名物の外郎やおまんじゅうなどさまざまな食べ物を作る機械や、大手コンビニのおにぎりに使われる海苔の乾燥機など、あらゆる機械を世に送り出していました。私自身も“日頃からずいぶんとお世話になっていた”ようです。また、「世界最大」のIHフライヤーを手がけたり、「世界初」の機械、「日本初」の技術・・・といった実績や試みも、実は少なくありません。カニカマ製造機とどこか同じ匂いを感じる、「ニッチ」な機械や技術も・・・。
自動車やテレビのように大量生産ではなく、手間をかけながらも一点一点を顧客の要望にあわせて生み出す丁寧なものづくりはヤナギヤの大きな武器であり、中小企業ならではの意地と底力が込められているような気がしました。この会社なら何でも作れてしまうような気がする・・・そんなチャレンジ精神を感じずにはいられませんでした。
過去にとらわれない変化と挑戦を続けるヤナギヤからこれからも目が離せません。

番組情報

◆株式会社ヤナギヤ
【H P】http://www.ube-yanagiya.co.jp

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