#22 冷凍と冷蔵の間で ~味の新領域へ~

2015年9月20日(日)(テレビ朝日放送) 日本海テレビ制作 協力 文部科学省/独立行政法人 中小企業基盤整備機構

chikara22-2.jpg鳥取県米子市で「氷温」という技術が生まれました。この「氷温」という技術は、今から45年前、山根昭美さんが梨の長期保存の実験を行う中で、偶然、発見しました。氷温とは、冷凍以上、冷蔵以下の間の世界のことで、冷凍するよりもはるかに物を新鮮に保てる温度です。

この技術を使うと、食材の旨味や甘みが増すことがデータでも分析されていて、現在、およそ700品目の氷温食品が誕生、氷温へのこだわりが付加価値のある商品を作り出しています。

 

chikara22-3.jpg食品の分野で全国に広がりを見せる氷温ですが、今、医療の分野でも大きな期待が寄せられています。発見された弥生人の脳は、氷温技術で保存されるなど、今後は、臓器移植、細胞移植にも氷温が活躍する日が来るかもしれません。

 

chikara22-5.jpg番組では、氷温の仕組みがよく分かる不思議な実験や氷温熟成された食材を口にする消費者の声、表情を交えながら、常識を覆す技術「氷温」の魅力、今後の可能性について考えていきます。

編集後記

ディレクター:渡邉 将史(日本海テレビ)

1年前の梨を食べても大丈夫なのか?このような疑問から撮影は始まりましたが、
その心配はすぐに吹き飛びました。見た目は、もちろんですが、味も甘くおいしく
いただけたのです。なぜ1年前の梨が?驚きと同時に氷温のすごさに魅了されました。
長期保存だけでなく、食材の旨味、甘みを引き出す、冷凍以上、冷蔵以下の温度域
「氷温」は、食材によって様々です。この温度を探り当てるのも一苦労ですが、
消費者によりおいしいものを食べてほしいとの思いから、全国に広がっています。
今年秋、業界初となる氷温熟成味噌が誕生するなど、氷温食品は今も増え続けています。
ただ今後、大きな期待を寄せているのが医療の分野です。まだまだ課題はありますが、
臓器や細胞の保存でも活躍する日がくるかもしれません。氷温の未知の可能性を信じ、
いつの日か世界中の人々を救う技術となることを期待しています。

番組情報

◆氷温研究所
【H P】http://www.hyo-on.or.jp/

◆ダイマツ
【H P】http://www.kk-daimatsu.co.jp/

◆クリマ
【H P】http://www.office-web.jp/kurima/pc/

◆ダイニング&バー TENQOO
【H P】http://www.hm-marunouchi.jp/restaurant/

◆ひかり味噌
【H P】http://www.hikarimiso.co.jp/

◆米吾(鯖ずし)
【H P】https://www.komego.co.jp/sushi/saba.php

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