#24 世界で輝く宝石サンゴ ~土佐沖の竜宮城からの贈り物~

2015年10月4日(日)(テレビ朝日放送) 高知放送制作  協力 文部科学省/独立行政法人 中小企業基盤整備機構

chikara24-4.jpg四国の南に位置する高知県。眼前に広がる太平洋・土佐沖の海で採れる「宝石」があります。昔から「金・銀・珊瑚・綾・錦」と、宝物のひとつに数えられてきた宝石サンゴです。土佐沖で採れる「血赤サンゴ」と呼ばれる深紅の宝石サンゴは日本国内のみならず、海外でも類を見ない深い色合いと人気が高く、世界でも注目されています。

高知県では、明治時代に日本で初めて宝石サンゴの採取が本格的に始まり、加工業者の約8割が集まる「サンゴの県」として宝飾品などをつくってきました。サンゴ原木の入札会も日本国内で開かれているのは現在、高知県だけ。サンゴ国内加工の一大生産地として、その名をとどろかせていましたが、近年、サンゴ人気が下火になり加工品の生産量は年々減っていました。さらにここ10年でサンゴの原木価格が高騰していて、加工業者からは「材料となる原木が手に入らない」という悲痛な声も聞こえています。

chikara24-5.jpg世界に誇る品質の「血赤サンゴ」の魅力をもっと多くの人に知ってもらうため、新たな挑戦をはじめた会社があります。サンゴの加工・販売をしている高知県高知市の「KAWAMURA」です。代表の川村裕夫さん(67)が取り組んだのはダイヤモンドや金などの他の宝石とサンゴを組み合わせた「高級サンゴジュエリー」。ひとつ1000万円を超える高級ジュエリーを次々に製作し、世界に向けて売り出しています。chikara24-3.jpg

ジュエリーとしての価値を高めるため、デザインや金属加工は一流のジュエリー工房とタッグを組んで、納得のいく作品をつくり続けていく。血赤サンゴに魅せられた男の挑戦!宝石サンゴが世界中で輝き続ける日が、もうそこまで来ているのかもしれません。

編集後記

ディレクター:篠原 新(高知放送)

高知県の特産品である『宝石サンゴ』。温かみのあるサンゴの色合いと緻密な細工で、かつてはネックレスやタイピンなどが人気のお土産品でした。しかし現在は、高知県民の中でもサンゴが高知の特産品であることを知らない人が多く、かつての人気は急落しています。

その特産品をもう一度、見直してみようと軽い気持ちで取材を始めたのが3年前。取材を進めれば進めるほど、宝石サンゴの素晴しさを知るとともに、宝石サンゴ加工業界が置かれている厳しい現状がわかってきました。
全国的にみても加工業者の約8割が集まる高知は、日本の宝石サンゴ加工の中心地であり、土佐沖で採れる「血赤サンゴ」と呼ばれる深紅のサンゴは、世界でも品質の高さが認められています。しかし、国内のサンゴ製品の人気低迷に加えて近年、アジア市場での宝石サンゴ需要の高まりで材料となるサンゴ原木の価格が高騰。その急激な変化についていけず、原料が手に入らないという加工業者の方々が多く、皆さんが一様に深刻な表情だったことを覚えています。

そんな現状を打破しようと動き出したのが、今回の主役となった川村裕夫さん(67)です。宝石サンゴを使った高級ジュエリーを製作し、世界に向けて売り出しました。その作品は、小さなブローチでも数百万円。ネックレスなどの大きなものになると、1000万円を超えるものばかり!正直なところ、ジュエリーに縁がない私にとっては別世界のものであり、新築の家が買えるほどの金額のジュエリーに対して、その需要があるのか不安を感じていました。

そんな時に川村さんがインタビューで発した言葉で少なからず不安が解消されました。それは『ブランドになりきるのは時間がかかる』という言葉です。継続的に作品を発表し、多くの人に認められないと「ブランド」として成功しない。大手海外ブランドと肩を並べるブランドづくりをしていかないと、宝石サンゴの未来はないという想いです。その想いが少しでも伝われば…と今回のVTRを制作しました。
時代の流れとともに浮き沈みはあるのかもしれませんが、長い時間をかけてでも高級サンゴジュエリーが世界で認められ、世界中で輝くことに期待をしています。

番組情報

◆(株)KAWAMURA
【住 所】〒780-0965 高知県高知市福井町689-25
【電 話】088-872-8000
【FAX】088-824-5100

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