
スーパーに並ぶ様々な食材。
よく見ると、その多くが傷みや酸化を防ぐ目的で真空包装されているのが分かる。
食材をフレッシュなまま食卓に届けるこの真空包装に、画期的なアイディアを持ち込んで注目を集める男性が秋田にいる。鎌田均さん63歳だ。
これまでの真空包装は、食材を垂直に落とし袋詰めしていた。これを鎌田さんは、食材を横のまま優しく袋に入れて形を崩さず包装する機械を作った。

秋田の町工場で30年、人の手に替わる様々な機械を手作りで仕上げてきた鎌田さん。
「手塩に掛けた機械は娘だよ。だから嫁ぎ先には必ず娘同様丁寧に扱ってくれとお願いするんだ」。そんな鎌田さんの機械が、あの震災で一度倒れたカツオ加工工場で、動き始めた。
編集後記
ディレクター:梅村 康史(秋田放送)
番組の主人公は、秋田で小さな町工場を営む鎌田均さん63歳。
“ないけれど、あれば便利な機械を生み出す”のがモットーで、設計から部品作り、仕上げに至るまで全てを手作業で、多種多様な機械を30年間作り続けてきました。
鎌田さんを一言で表すならば、“機械を愛する熱血漢”でしょうか。鎌田さんの口癖は、「手塩に掛けた機械は、娘」。だから箱入り娘(マシーン)が嫁ぐ日は、本当に目に涙を浮かべて
寂しがるんです。
番組は、鎌田さんの機械作りの日常と、鎌田さんが作った機械の納入先での出来事とを、同時に走らせながらご覧頂くスタイルです。このなかで、鎌田さんの、“機械づくりに注ぐ一途な情熱”と、“溢れんばかりの機械への愛情”…正に日本のチカラの源泉のようなものを、ご覧頂く方々に僅かでも感じていただければ幸いです。
番組情報
◆株式会社トーヨー
【住 所】〒010-080 秋田市外旭川字三後田76-4
【電 話】018-868-5673
【H P】http://www.toyo-akita.jp/
◆株式会社大森
【住 所】〒988-0031 宮城県気仙沼市潮見町2-97-1
【電 話】0226-28-9538