#64 ふるさとに感謝!~男子新体操部 日本一への挑戦~

2016年10月9日(日)(テレビ朝日放送) 宮崎放送制作  協力 文部科学省/独立行政法人 中小企業基盤整備機構

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「宮崎県立小林秀峰高校男子新体操部」。
過去13回の全国制覇を成し遂げた名門校です。今年は、春の全国高校選抜大会で2年ぶり6回目の優勝を果たし、8年ぶりのインターハイ奪還を目指しています。
小林秀峰高校のある小林市とお隣のえびの市。
あわせて人口66,000人あまりのこの地域には、小・中・高 合わせて、6つの男子新体操の団体があります。日本発祥のスポーツながら、競技人口の少ない男子新体操部が、この地域に集中するのには、
ある理由がありました。

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昭和54年に開催された宮崎国民体育大会です。
新体操部の初代監督となった米満幸一さんは、日本一をつかむ為には、子供の頃からの育成が必要だと感じ、地域の中学校にジュニアチームを作りました。そしておよそ40年の年月を経て、小中高一貫の指導体制が確立したのです。
指導するのは、OBでもある永野護(まもる)監督(42歳)と日高祐樹コーチ(23歳)です。2人の熱い指導のもと、春夏連覇を目指し、選手たちはかつてない大技に挑戦。

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そして、キャプテンの黒田一馬さんには、どうしても優勝を果たしたい特別な思いが…。
小さな地域で、およそ40年の小林新体操の伝統を受け継ぐ指導者と選手たちは、8年ぶりのインターハイでの優勝、そして春夏連覇を目指します。

編集後記

ディレクター:坂元 伸一(宮崎放送)

全国的にはマイナーな競技である男子新体操。
しかし、宮崎県小林市、そして隣のえびの市では、大変人気があります。
その理由は、小学校の頃からスポーツクラブがあり、中学校、高校と部活動が盛んな為です。地元で年に一度開催される新体操演技会では、立ち見が出るほどの人気ぶりで、選手たちのひたむきに競技に打ち込む姿が地域の人々の心を動かしています。そして、なにより選手たちは、とにかく礼儀が正しいのです。

部員全員の靴はいつもきれいに並べられています。取材に伺った際は、必ず選手全員が整列して挨拶をしてくれます。大会や宿泊先でも、会場に入ってすぐに大きな声で挨拶。とことん礼儀が叩き込まれているのです。小林秀峰高校の永野監督にその理由を聞いてみると…「試合は緊張します。しかし、支えてくれた周りの人たちへの感謝の気持があれば、心も折れずに力が出し切れるのです。そして、みんなの気持ちを一つにすることが優勝へつながるのです。」…なるほど
選手の保護者からは「新体操に育ててもらいました。」という言葉も。

小林秀峰高校男子新体操部の横断幕には、「自勝之謂強」という言葉が書かれています。「自らに勝つ之を強しと謂う 強い人というのは己れ自身に打ち勝つことができる人をいうのである」

これからも、小林秀峰高校男子新体操部ファンとして、この素晴らしい伝統が続いてくれることを心より願っております。

番組情報

宮崎県立小林秀峰高校 【電話】0984-23-2252

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