
鳥取県内最大級の観光地・鳥取砂丘で近年注目されているのが「モアイ」!とはいっても本場イースター島のような巨大モアイ像ではなく、手のひらサイズの可愛らしいお土産でその名は「鳥取砂丘モアイ」。
製造する鳥取市の会社「モルタルマジック」は、各地の砂や土などを固めたお土産作りで全国展開を目指しています。地元鳥取砂丘の砂を固めた「鳥取砂丘モアイ」が年間20万個以上を売り上げるなど、商品は各地で大ヒット。
これらお土産品の最大の魅力は、材料の質感を残したまま固められている事です。その役割を担っているのが、池原正樹社長が独自開発した「接着剤」。ごく少量で全体を固められる驚異的な能力にはJAXAも注目し、月面での建物作りに応用できないかと、現在共同研究しています。

一方池原社長が大切にしているのは、いい時も悪い時も「全てを楽しむ心」。地元鳥取砂丘土産をモアイにした理由も、単にモアイが大好きだったからなのです。
持っている技術はスゴいけど、なんだか楽しそうに働く池原社長。カタめて広がる大きな夢に迫ります。
編集後記
ディレクター:野坂 弘行(山陰放送)
番組の舞台になったモルタルマジック、地元鳥取市では結構有名で社名を出すと「あーあのユニークな会社ですね」って感じで、皆さん笑顔になります。
鹿児島県桜島の火山灰や富士山の土など、全国の砂や土を固めたお土産品を製作し、それぞれに遊び心を盛り込んだキャラクターを採用しています。
中でもヒットのきっかけになったのが、地元鳥取砂丘の砂を固めたお土産「鳥取砂丘モアイ」。モアイにした理由は池原正樹社長が単に好きだったからです。実際会社のあっちこっちに、製品、趣味で作ったモノ、ポスター等、とにかくモアイがたくさん居ます。周囲からはよく変人扱いされるそうですが、本人は全くお構いなし。むしろそういう評価を誇りに思っている節も(笑)。
「いいことも悪いことも、全てを楽しみたい」。と社長さんはよくおっしゃいますが、いい言葉ですね。独特のプラス思考表現ですが、ホントに色々と苦労されてたどり着いたポリシーではないかと想像しています。「灯台もと暗し」ではないですが、私自身も取材中テンパりそうな時に言葉を思い返し、発想を変える事でリラックスできました。なるほどこのことか!と。不慣れな取材等でモルタルマジックさんを始め皆様にご迷惑をおかけしましたが、暖かく接していただき感謝しています。
また確かな技術も持っている会社です。「鳥取発固めるチカラ」のキーは、独自開発した接着剤。ごく少量で全体を固められるという、驚異的な性能を本編でご紹介しています。
さらに現在お土産品以外への技術応用も模索していて、昨年からは、月面での建物建設に向けてJAXAと共同研究中!そのうち月にモアイを作るかもしれませんよ。モルタルマジックならきっと。