
親子でつながるTシャツや洒落っ気たっぷりの絵柄など、ストーリー性のあるデザインが人気のTシャツブランド「OJICO」。
商品を展開する「チャンネルアッシュ」(本社:石川県金沢市)社長の越原裕幹さんは、トレードマークのメガネに長髪、あごひげと超個性的ないでたち、その見た目同様経営術も独特のものです。

百貨店不況と言われて久しい中でも「デパートが主戦場」。全国のデパートなどで年間400本を超える期間限定ショップを展開し、その売り上げは全体の6割を占めます。
そしてライフワークとしているのが海外への社員旅行。昨年度は7回に分けて旅行に行き、すべてに自身が同行。北極や南米、アフリカなど秘境と言われるところばかりを訪問しました。
何よりも驚きなのはその社長室。本棚に隠し扉があり、それを開けると・・・なんと「スナック」が。
趣味が高じて作ったんだそうです。

OJICOのTシャツ作りを支えているのは、越原社長のモノづくりの志に共感した小さな町工場の職人たちです。
OJICOのデザインを手掛けているのは創業期から変わらぬ3人のデザイナー。楽しいTシャツを作り出すデザイン会議に密着し、30枚に1枚ほどあえて作るという、コアなファンに向けたシャツ作りを追います。
編集後記
ディレクター:室 孝志(北陸放送)
仕事柄多くの人と接する機会がありますが、この人のインパクトは別格でした。社長室に通されると、まずはその風貌に驚き、そして豪快な語り口に圧倒され、さらには隠し扉があって、その奥にはなんとスナック!
ある時、取材の日程を調整しようとした時は、「その日は北極にいますねー」。えっ!北極!?
そんな越原社長ですが、番組の取材がはじまって一緒に過ごす時間を重ねるうちに、その見た目や言動とは裏腹に、真面目な努力家で、また繊細な気配りのできる人だと分かりました。
破天荒の本来の意味は誰も成しえなかったことをする人のこと。Tシャツで新しい魅力を作り出す越原社長、これからどんな楽しいデザインが生まれるのか楽しみです。