#138 大人のゆりかご  "揺れ"に無限の可能性

2018年7月14日(土)(テレビ朝日 放送) RKB毎日放送制作 協力/文部科学省 総務省 独立行政法人 中小企業基盤整備機構

福岡県糟屋郡志免町にある商品開発会社「アイクォーク」。企業や個人から依頼された商品を、自社で開発・生産までを行っている。立石憲治社長のモットーは「儲けなくても、世の中の役に立つことを大事にする」こと。もともとは、大手電機企業で電話機の開発に携わっていたが、18年前に独立した。

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そんな社長の代表作が、赤ちゃん用の揺れるベッド「スイマ」だ。泣き止まない赤ちゃんをそのベッドに寝かせると、ほとんどの赤ちゃんが泣き止んですやすやと眠りにつく。
九州大学と共に開発を重ね、最も赤ちゃんが安心する「お母さんの抱っこ」を再現した。

赤ちゃんのゆりかごベッドはさらに発展を続ける。
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社長の元に、脳性麻痺の子供を持つ母親から連絡が入った。手足に麻痺があり、体全体の筋肉が緊張しているため、夜はお母さんが抱っこして揺らしてあげないと眠れないという。親の負担が大きくなったため、「揺れるベッド」が必要だという。

社長は、母親の強い思いに応え、試作品を送ったところ、驚くべき反応が。揺れるベッドに乗ると、機嫌が良くなり、いつのまにか眠ってしまった。
障がい者施設でのモニターテストでも、「揺れ」が
筋肉の緊張を緩和し、体調が良くなることがわかった。

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これは大人にも効果があるのでは?社長は半信半疑でさらなる開発を進めた。試行錯誤で揺れ幅や音・振動を調整。手応えはあった。揺れ具合を確かめるため、ベッドに乗った社員がことごとく眠ってしまうのだ。
専門家と共に、「揺れ」が人に与える影響や、そのメカニズムを明らかにする社長。調べれば調べるほど、「揺れ」が現代日本人を救うと確信した!
〝揺れ〟に無限の可能性を見出し、奮闘を続ける開発者を追った。

編集後記

ディレクター:吉賀 亜希子(RKB毎日放送)

 立石社長を初めて取材させていただいたのは6年前。当初、社長はテレビ取材に対してとても慎重で、「いい加減な放送はしてほしくない」という思いから、なかなかOKをいただくことができませんでした。社長の「世の中の役に立ちたい」という一途な思いと、商品に対する深い愛情に心を動かされた私は、何とか番組にしたい!と説得を続け、ようやく取材をスタートすることができました。

初めての放送は、赤ちゃん用の揺れるベッドの開発物語でした。その後、揺れるベッドは次々と新しい展開を見せ、新しい発見がある度に「すごいことがわかったんです!」と、社長は目を輝かせて教えてくださいました。「揺れるベッドが日本を救う」と本気で考えている立石社長ですが、「売る」ことに関してはちょっと苦手です。「良い商品だから、もっと欲を出しては?」と、ついつい傍から口を出したくなってしまいます。でも、その欲の無さが、やっぱり社長のいいところなんでしょう。

今までありそうで無かった「揺れるベッド」。私も何度も乗っていますが、あっという間に意識が無くなり夢の中。編集室に一台あれば、ディレクターの仕事の効率も、より上がるのに…と、本気で思っています。

番組情報

◆アイクォーク株式会社 本社・福岡事業所
【住 所】〒811-2207 福岡県糟屋郡志免町南里6-6-18
【電 話】092-410-5500 (平日9:00~18:00)
【FAX】092-410-5501
【メール】iqinfo@iquark.co.jp
【H P】http://www.iquark.co.jp/index.html

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