#153 光で元気を!産調ガールズが行く

2018年10月27(土)(テレビ朝日 放送) 山形放送制作 協力/文部科学省 総務省 独立行政法人 中小企業基盤整備機構

産調ガールズ
歩幅62.5センチで行進、90度の角度でお辞儀、4秒で一斉に顔を上げるあいさつ…こんな練習で始まる部活動。山形市立商業高校産業調査部・通称”産調ガールズ”だ。彼女たちは去年、「人口増大計画」というテーマで、商業高校の生徒たちが競う研究発表大会で日本一に輝いた。

2年連続の日本一を目指す後輩たちが選んだ研究テーマは光。光がビジネスチャンスを生み出し、街を元気にすることを証明するのだ。産調ガールズ季節に合う照明を実際に作って店に展示したり、街の中心部でプロジェクションマッピングを企画。顧問の熱血教師、伊藤広幸教頭の指導を受けながら、店舗や企業と深くかかわり合い、山形市内を駆け回る産調ガールズ。

ことし8月、全国大会の2枚の切符をかけた東北大会が福島市で開かれた。前日のリハーサルでスクリーンに生徒の影が映りこむという問題が浮上した。
本番までに解決できるのか。産調ガールズの運命は…。
女子高生たちの活動を追った。

編集後記

ディレクター:荒木重弥(山形放送)

果たして番組が放送できるのか、できないのか…放送が正式に決まった春にそれは起こりました。「今後一切の取材をお断りしたい」産業調査部顧問、伊藤教頭からのメールでした。
番組のメインシーンとなる全国大会への切符をかけた8月の東北大会の練習・本番がこれからというとき。いったいなぜ…?先生曰く「東北大会で負けたら夢の全国舞台には立てない。これからは本当にピリピリした緊張感のある練習になる。カメラがいたら練習にならない」これは、番組の主人公である3年生の総意だとのとこ。去年の先輩は日本一、それに勝るとも劣らない後輩たちの実力を目の当たりにしてきた私にとって、思いもよらない通告でした。

「負けるわけがない、大丈夫大丈夫」そんなふうに思っているのは外野だけ。彼女たちは相当な重圧を受けているんだ…そう感じるとともに、なぜか安心した部分もありました。完璧な人間はいない、やっぱり高校生なんだと。結局、取材は再び許され、その後、彼女たちの心の葛藤や成長をそれまで以上に感じられるようになりました。

日本一の卒業生を前にした校内発表会では、卒業生の励ましに大きかった重圧が自信へと変化しはじめました。そして本番ではリハーサルで浮上した課題を克服し練習通りの発表を披露、優勝を飾りました。

それから20日後、部活動を取材したとき、3年生たちは以前と違ったように見えました。トレードマークの笑顔が輝きを増し、なんだか大きく見えました。全国大会2連覇の自信は?改めて聞いたところ、「あります」「あるって言っときます」それは不確かなものではなく、心からそう思っているように感じました。これが成長なんだ…そう感じました。自信は時に慢心や油断を生みます。しかしひたむきな彼女たちにそれは見られません。必ずや全国2連覇という大きな大輪を咲かせるはず…そう感じる今です。

番組情報

◆山形市立商業高校産業調査部 伊藤広幸教頭
【電 話】023-643-4117

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