#154 再発見!土佐備長炭 ~若き炭焼き職人の夢~

2018年11月3(土)(テレビ朝日 放送) 高知放送制作 協力/文部科学省 総務省 独立行政法人 中小企業基盤整備機構

土佐備長炭
日本三大備長炭に数えられる「土佐備長炭」。
鉄のように硬く、強い火力で長時間燃え続けることから最高級の炭として全国でも人気です。その土佐備長炭づくりを受け継ぎ、次の世代につなげていこうと奮闘している若き炭焼き職人がいます。高知県東部、室戸市吉良川町の窯元「炭玄」代表・黒岩辰徳さん(38)です。

黒岩辰徳さん
黒岩さんは地域の産業が衰退していく中、自分の炭窯に地元で働きたい若者を受け入れています。若者が地元で生活できる場所づくりを目指した結果、炭玄で修業した後、独立して備長炭づくりを行う若者も出てきました。高齢化などから炭焼き職人が減っていく中、若い職人が増え、少しずつ地域に活気が生まれています。

神祭
黒岩さんが地域の伝統産業を広めていく、その根底にあるのは「ふるさとへの想い」です。通りを歩けば誰とでも気軽に声を掛け合える、そんなふるさとの魅力を感じているからこそ、地元で働きたい若者の背中を支え続けています。地域の伝統産業・土佐備長炭、そして地域の伝統の秋祭り「神祭(じんさい)」を通して、黒岩さんのふるさとへの熱き想いを伝えます。

編集後記

ディレクター:篠原新(高知放送)

高知の伝統産業「土佐備長炭」。私は完成品を見たことはありましたが、炭窯で作っているところはこれまで見たことがありませんでした。そんな興味もあって始めた炭玄の取材。黒岩さんが目指している「ふるさとでの若者の居場所づくり」を通じて、人と人がつながる吉良川町の魅力を再発見することができました。

決して楽な仕事では無い炭焼きの仕事。しかし、地元で暮らしたい若者にとっては働く場所が少ない地域の現状を考えると大切な雇用の場であり、生活の糧になります。その仕事を若者たちに伝え、仲間を増やしていくことで地域に活気が生まれていました。

しかし黒岩さんが話していた「居りたいところに居るのが幸せの基本」という言葉を聞き、それが許されない地域の現状があることを私自身も深く考えさせられました。吉良川町の伝統の秋祭り・神祭で受け継がれてきた地域の人のつながりも合わせ、“居りたいところで根を張り生きる”黒岩さんのふるさとへの想いが伝わればと思います。

番組情報

◆土佐備長炭 窯元 炭玄
【電 話】0887-24-5811
【H P】http://www.muroto-sumigen.com/

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