#235 ジャガールとブルガール ~じゃがいも農家の救世主~

2020年10月10日(土)(テレビ朝日 放送) 長崎放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

 カレーにシチューにコロッケに…大活躍の野菜といえばじゃがいも。日本人はじゃがいもが大好きです。ちょっと意外なイメージがあるかもしれませんが、長崎県は北海道に次ぐじゃがいもの生産地、島原半島にはじゃがいも畑が広がっています。そんなじゃがいもの町にある小さな農機具店フジシタの二代目社長が藤下實一さん、67歳。フジシタは大手メーカーの農機具販売の傍ら農家の悩み相談を受ける、地元農家のよろず相談所です。「どがんかしてじゃがいも農家が楽にならんやろうか?」藤下さんは考えました。

 じゃがいもは重量野菜なので、収穫の際コンテナを移動させるのが一苦労、さらに種芋の植え付けは、1日20キロもの距離をひたすら歩く…。高齢化が進む農家はその仕事量に耐え切れず離農する人が多いのが現実でした。そこで、試行錯誤の末開発したのが種芋植え付け機ジャガールと収穫機のブルガール。ジャガールは座ったままで種芋の植え付けができ、作業能率が6割短縮、ブルガールはブルドーザーのように力強くじゃがいもを掘り出し、座ったままでじゃがいもの選別ができます。農家にとってはどちらも夢のような機械です。

「こんな楽な収穫や植え付けはなかばい!」そんな農家の言葉を励みに、島原半島のエジソンは奮闘中です!ふたつの機械の命名者は娘の明日香さん。結婚し、福岡で暮らしてからも、フジシタの広報担当として動画を作り、父の発明を懸命にPRしていましたが、今年はコロナの影響で、なかなか長崎に戻れないジレンマを抱えながらのサポートになりました。
町の特産物を守るために農家に寄り添う父、支える娘、親子の物語です。

編集後記

ディレクター:宮路りか

 ジャガールとブルガール!どんなイケイケのお姉さんのお話だろう?と思われた方、残念!!これはじゃがいもの植え付け機と収穫機のお話です。じゃあ、見るのやめた?いえいえ、そんな事おっしゃらないでください。じゃがいも農家にとってはイケイケの機械なんです。ゼロから1を生み出すことは、大変なことです。小さな気づきとひらめきの積み重ねから発明品は誕生するのだなあと、今回の主人公藤下實一さんを見ていて再認識しました。

新しい機械が生まれるまでには、図面を引きそこから、部品を発注し、組み立てていくのだと思っていたのですが、藤下さんは、まずは組み立てる!その作業を繰り返しながら理想の機械を作り出しました。私自身が機械音痴なので、藤下さんが丁寧に説明してくださっても?マークが一杯。だから、わかりやすさを私なりに追及しました。

 藤下家のみなさんとの出会いは7年前。父の発明品をなんとか世間の人に知って欲しいと、売り込みに来た娘の明日香さんにひかれて取材を始めました。父を想う娘があまりにも素晴らしすぎて、「お父さんに反抗したことはない?」と質問したのですが、本当に本当にないのだそうです。父親であれば、こんな娘がいたらなあと思うはず。父と娘の物語もこの番組のもうひとつの見どころです。今回は、結婚出産を経ても父を支える娘の今を描く予定でしたが、コロナでそれができなくなりました。明日香さんはリモートで登場ですが、だからこその今を描けたのではないかと思っています。

水着姿のお姉さんは出てきませんが、農家のエジソンが発明した素敵なジャガールとブルガールの物語をご覧いただければうれしいです。

番組情報

株式会社フジシタ
【所在地】長崎県雲仙市愛野町乙5285-1
【電 話】0957-36-1417
【メール】 info@fujishita.jp
【H P】 http://www.fujishita.jp/

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