#251 100年先も昭和 ~日本一のかすみ草が作る未来~

2021年02月13日(土)(テレビ朝日 放送) 福島テレビ制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

人口およそ1200人。福島県南西部、奥会津の山々に囲まれた山村、昭和村。四季折々に美しい風景が広がる村には、コンビニが無いどころか電車も走っていません。しかし村には、日本に誇るものがあります。「かすみ草」です。栽培面積とともに、夏から秋にかけての生産量が日本一となっています。

近年では品質の高さも評価され、「昭和かすみ草」のブランドは注目されています。しかし高齢化に伴い、村の人口は減少。かすみ草農家も担い手不足が問題となっています。村では「100年先もかすみ草を作り続けられる産地を残そう」と、新規就農者を積極的に募集しています。

そんな村で、かすみ草農家として働いているのが島根県出身の髙野凌輔さん(25)。学生時代、かすみ草栽培のインターンシップに参加し、卒業と同時に昭和村へ移住。見知らぬ土地で新米農家としてスタート。右も左もわからない状況の髙野さんでしたが、村からの手厚いサポートを受けます。

ベテラン農家の栗城久登さん(65)も髙野さんをサポート。「若い人がきてくれないと、限界集落に近い村になってしまう…」故郷でかすみ草農家として生きる栗城さんにとって、
若手の育成には強い思いがあります。

かすみ草栽培、そして昭和村で暮らすことの魅力とは…。新規就農の若者を迎える村人の思い、その思いを受け昭和村で生きることを決めた若者の奮闘…。「かすみ草」と共に100年先へと繋げたい、それぞれの思いを見つめます。

編集後記

ディレクター:佐藤 真也

人口およそ1200人。一般的には「田舎」と呼ばれる村が、今回の舞台となった昭和村です。コンビニもなければ村には電車も走っていない、携帯電話の電波が入らない場所もあります。

そんな昭和村での生活。村外から来た若者からしたら非常に大変なことだと思い、今回の主人公・髙野さんに「昭和村での生活は大変ですか?」と質問しました。すると、「便利なものは少ないですけど、大変ではないです。」と髙野さん。最初は「本当かな?」と思いましたが、取材が進むうちに本当のことだとわかりました。

近くにコンビニがなくても、少し足を伸ばせば買い物ができる。携帯電話が使えなくても、直接顔を合わせて話せばいい。大変なことではなく、少し前まで普通だったことです。世の中が便利になり、それがない生活を「大変」だと決めつけてしまっていたことに今回の取材で気づかされました。

昭和から平成。そして令和。便利なものが身の回りにあるのが当然になった今。人と人の関係は薄くなり、便利さにどこか息苦しく感じることも増えたと思います。そんな現代の生活に疲れた方々に、昭和村で生きる髙野さんの様子。そして、村で作られる昭和かすみ草を見て、少しでも癒しを感じていただければと思います。

番組情報

昭和村のかすみ草 問い合わせ先
※ 夏秋期6月~11月   昭和村農林水産物集出荷貯蔵施設(雪室)
【電話】0241-58-1212
※ 冬春期12月~5月 JA会津よつば 昭和営農経済センター
【電話】0241-57-3111

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