#250 幸せのイチゴ ~シングルマザー 第二の人生~

2021年02月6日(土)(テレビ朝日 放送) ABCテレビ制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

奈良県が誇るブランドイチゴ「古都華(ことか)」と「あすかルビー」。その栽培に初挑戦中の濵野直美さん(52)が、今回の主人公。離婚して4人の子どもを育てるシングルマザーです。3000万円もするビニールハウスを借金して購入。人生がかかっています。

イチゴづくりを始めるきっかけは、農業一筋の父・斉(ひとし)さん(77)が、おととし、がんを患ったこと。野菜の収穫を手伝うことで生計を立てていた直美さんは、農家として独り立ちすることを決意します。「軽作業で女性向き」という斉さんの勧めでした。しかし、直美さんも斉さんも、イチゴをつくった経験はありません…。

そんななかサポートをしてくれたのが、地元のJA。新たな担い手づくりに力を入れているJAでは、無償で栽培ノウハウを教えてくれるのです。真摯な指導のもと、イチゴづくりに励む直美さんですが、8000株もある大量の苗に悪戦苦闘…。イチゴは病気になりやすいデリケートな作物で、とにかく手間がかかるといいます。

直美さんの目標は、県内最大の売り場面積を誇る大人気の農産物直売所「まほろばキッチン」へ出荷すること。
しかし、先輩農家のイチゴがずらりと並ぶなか、厳しい競争が待っています。イチゴは甘くても、作ったり売ったりするのは、それほど甘くはありません。はたして、第二の人生をイチゴづくりにかけた直美さんの運命やいかに⁉
農業を通して深まっていく、家族の絆を見つめます。

編集後記

ディレクター:小原 隆史

かつてヤマトタケルノミコトが「大和は国のまほろば」と詩に詠んだ奈良県。「まほろば」とは「すばらしい場所」という意味があります。これは、JAが運営する農産物直売所「まほろばキッチン」の店長からの受け売りですが、僕が取材を通じて思ったのは、「奈良県は農業のまほろば」ということです。

主人公の濵野直美さんは、農業大学にも通っていない素人ですが、いきなり8000株ものイチゴづくりに挑戦しました。結果は見てのお楽しみなんですが…、ほんとうにJAの職員さんが、しょっちゅう様子を見に来てくれます。「失敗させるわけにはいかない」。取材中に聞いたJAの職員さんの言葉です。

直売所に出荷にくる農家さんのなかには、脱サラした人がたくさんいます。話を聞くと、「最初は苦労したけど、農業やってよかった」と口を揃えて言います。ここでは、自分でつくったものを、自分で値段をつけて、自分の名前で売ることができます。サラリーマンでは味わえない、やりがいがあるんだそう。「つくり方も教えてもらえるし、魅力的な売り場もあるし、僕も農業やろうかな…」取材して、正直そう思いました。

見どころは、初めてのイチゴづくりの行方と、直美さんの長女・紫雲さんの活躍です。不登校で、やりたいことも見つからないという18歳の彼女が、農業に魅せられていく様子をぜひご覧ください。

番組情報

パワフルいちごショップ
【住所】奈良県北葛城郡広陵町百済523
【電話】080-9122-7026
【Facebook】http://www.facebook.com/yoshidasantinokodawariyasai
【Instagram】powerful_strawberry

まほろばキッチン橿原店
【住所】奈良県橿原市常盤町605-1
【電話】0744-23-1301
【HP】https://www.janaraken.or.jp/agriculture/farmersmarket/mahoroba/kashihara/

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