#366 輝く女性保健師~鹿児島発!離島巡回健診~

2023年11月25日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 南日本放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

鹿児島厚生連病院は1996(平成8)年、鹿児島市に開院。前身の厚生連健康管理センターの設立から45年以上にわたり県民の健康を守ってきました。

病院の最上階にあるのは、鹿児島のシンボル・桜島が広がる展望レストラン。健康診断や人間ドックの合間に、雄大な景色を眺めながら地元の特産品を活用したランチを味わうことができます。管理栄養士による徹底監修のもと、病院を訪れる人々に鹿児島の食をとことん味わっていただきたい…そんな思いが込められています。

今年1月から始まったのが、人間ドックの継続受診者を対象にした「アニバーサリーランチ」。2022年10月に開かれた全国和牛能力共進会で最高賞を受賞した「鹿児島黒牛」や全国的にも人気の「黒豚」をふんだんに使用したランチを提供。受診継続10年ごとに提供され、利用者からも好評を博しています。

また、病院の取り組みの柱ともいえるのが検診車を活用した「巡回健診」。年間約4万人、これまで延べ100万人以上を診察。離島や交通が不便な土地など気軽に定期健診を受けられない地域の人々に、独自の検査項目で診断と指導を行い健康について見直す機会を提供しています。開催地が離島の場合は、実施日の2日前からバスをフェリーで輸送。前日から地域の学校や公民館を借り切り会場づくり…大掛かりな準備が行われます。

今回、離島巡回健診に初めて同行する新人保健師の女性に密着。島の人々と交流しながら、慣れない業務に奮闘する医療チームの姿を追いかけました。

編集後記

ディレクター:藏屋麟之介(南日本放送)

鹿児島厚生連病院では、四十余年にわたり予防から治療まで一貫した医療体制を築いてきました。その柱ともいえるのが、医療機関の少ない地域を検診車でまわる「巡回健診」です。

離島が多く、南北600キロに広がる鹿児島県では、健診を気軽に行えない地域も多く存在しています。そこで、保健師や技師たちが長いときはおよそ1ヶ月かけて出張診察。検査内容は、一般的な健康診断から本格的ながん検査まで多岐にわたります。時にはスタッフの歓迎会が開かれることもあり、地域の人々との年に一度の交流の場にもなっています。

番組では奄美群島最南端に位置する与論島(よろんじま)での巡回健診に密着。検診車が丸一日かけて本土から離島へ運ばれていく過程、猛暑の中体育館で行われた会場設営、そして島民一人ひとりと真剣に向き合う診察の様子など、大規模ながら丁寧に作業が行われていきます。新人の保健師・福田さんとともに取材する私も「こうなっているのか!」と驚くことばかりでした。

また、診察中に島のひとびとが病院スタッフと楽しそうに会話を交わしていたり、口々に「健診に来てくれてありがたい」と語っている姿から、医療の以外の面でも巡回健診が担う「地方とつながる」役割を知ることができました。厚生連病院の取り組みを通じて、利用者それぞれの健康意識の高まりと、地域医療から始まる交流の輪が広がっていくことをこれからも願っています。

番組情報

鹿児島厚生連病院
【住所】〒890-0062 鹿児島市与次郎1丁目13番1号
【電話】099-256-1133(代表) 099-230-0098(外来) 099-256-1133(健診)

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