#418 本気で学び本気で遊ぶ!しまんちゅ高校

2025年01月25日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 南日本放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ">南日本放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

2023年、奄美大島に高校生たちによる学生団体が発足しました。本気で遊ぶしまんちゅ高校「アンナコト」。島の高校生は卒業するとほとんどが進学や就職で島を離れます。島で過ごす限られた時間を有意義なものにしたいと、学校や学年の垣根を越えて集まった高校生のグループです。

リーダーの元平(もとひら)結凪(ゆいな)さん(18)は、通信高校生。中学時代は生徒会長を務め進学した高校ではトップクラスに入る優等生でしたが、小さなつまずきをきっかけに不登校に。引きこもる生活の中で「自分にできることは何なのか、今自分が本当にやりたいことは何なのか」を問い続けます。そして、思い切って学校をやめることを決断し、通信制の高校に編入。生活のリズムを取り戻したところで中学時代の友人たちと立ち上げたのが、学生団体「アンナコト」。島のことを楽しく学びながら、故郷への恩返しをしたいと考えました。

初年度は、ファッションショーや奄美群島の日本復帰までの歴史を伝える出前授業などを行いました。評判を呼び、島内の様々な行事やイベントを手伝ってほしいと声もかかるように。高校生による地域活性化事業として認められ、奄美市から助成金がおりることも決定。

しかし、受験シーズンを迎え、勉強との両立が難しくなってきます。受験勉強に身を入れてほしい親と意見がくい違うことも…。
団体を立ち上げた1期生は今年、高校3年生。卒業の日は近づいています。今を精一杯生きる若者たちを追いました。

編集後記

ディレクター:北原由美(南日本放送)

番組に登場する奄美大島の高校生たちと出会ったのは、2023年の春。島を離れる前に故郷へ恩返しがしたいとたった3人で学生団体を立ち上げた女子高生がいると聞き、興味がわきました。おしゃれや音楽が好きなセブンティーン。可愛くてノリが良くて、いつもエネルギッシュな3人組。ファッションイベントなどの企画と並行して、故郷の歴史をまじめに学ぶ姿には意外性もありました。

奄美の若者は、高校を卒業するとほとんどが進学や就職で一度は島を離れます。遊びも学びも常に全力!で取り組む高校生たち。限られた時間だからこその煌めきかもしれませんが、今を一番大切に生きる姿は羨ましくもありました。Z世代などとひとくくりにされがちな現代の若者ですが、実にいろんなことを考え、迷い、悩んでいます。取材を通じて、私も二度目の青春を体験させてもらったような気がします。

主人公の元平(もとひら)結凪(ゆいな)さんは不登校になった経験があり、自分らしくいられるために学校をやめる選択をしています。番組では、結凪さんと父親の考えが食い違う場面にもカメラを向けました。学生団体やアルバイトに打ち込む前に学業に専念してほしいというお父さん。大事な自分の居場所だと主張する結凪さん。進路についても意見は合いません・・・

卒業して島を離れる日は近づいています。奄美では「島立ち」といいます。高校生がどんな選択をして、どんな場所に旅立っていくのか・・・彼女たちの島立ちの日まで、取材はもうしばらく続ける予定です。

 

 

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