#449 マーサの笑顔ファクトリー~沖縄発!ママたちの自立を紡ぐ~

2025年11月1日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 沖縄テレビ制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

主にセミオーダーのかりゆしウェアを販売する沖縄のアパレル企業「islandworks」代表・野原真麻さん。縫製業界の人手不足や女性の自立支援を目的に、昨年2月、縫製工房「マールファクトリー」を設立。この工房では、小規模アパレルの悩みである100枚以下の小口生産にも対応。縫製技術者の育成と、女性の自立支援にも取り組んでいます。

野原さんは以前、金融業界で管理職として働いていました。出産を機にシングルマザーとして、新たに縫製の世界へ。経験はほとんどありませんでしたが、高校の家政科教師だった母の影響でミシンに親しみがあり、ものづくりへの情熱を原点に活動を始めました。沖縄は離婚率が高く、シングルマザーの経済的自立が社会課題となっているのが現状。そんななか、工房では休眠預金活用事業の採択を受け、シングルマザーを対象に縫製技術研修を実施。就労支援を通じて女性がやりがいを持って働ける環境づくりにも取り組んでいます。

こうした野原さんの思いに、県衣類縫製品工業組合なども協力。地域全体の支援体制が広がっています。昨年には県の「かりゆしウェア」生産工場としての認定も受け、伝統工芸品の縫製も受注。野原さんたちは、女性が能力と価値を発揮できる社会づくりを目指し、沖縄の縫製産業に新たな光をもたらしています。

ある日、野原さんの工房に、大手量販店から大きな仕事の依頼が…。

多忙な日々のなか、笑顔を絶やさないママたちの、生き生きと働く姿を追いかけます。

編集後記

ディレクター:喜友名盛仁(沖縄テレビ)

野原さんの第一印象は、どこにも非の打ちどころの無い聡明な女性というイメージでした。しかし話し出すと人懐っこく、不器用なほどに自身の思いに一直線な猪突猛進タイプ。
そんな野原さんのまっすぐな想いと行動力に、周りの人は感化され応援せずにはいられなくなるのだろうと感じました。
そして金銭的な援助ではなく、縫製技術という稼ぐ力を身につけさせ、女性の自立支援を進める野原さんの取り組みに、一度は子育てなどさまざまな事情で夢やキャリア形成をあきらめ、自信を無くしたお母さんたちが、目を輝かせて生き生きと働く姿がとても印象的でした。

かつて戦後に沖縄経済を支えたひとつとして縫製業は大いに盛んでしたが、現在は縫製工の人数は減少の一途をたどっています。また全国的に離婚率が高く、シングルマザーが多い沖縄では、その多くが働く環境の難しさゆえに低収入の家庭が多いといわれていて社会問題にもなっています。

この番組が野原さんの描く縫製業の人材育成と女性の自立支援の取り組みの思いを広げる一助になれば幸いです。

番組情報

KIZUNA SHOP(キズナショップ)
【所在地】沖縄県宜野湾市大謝名3−4−2 TEL:098-975-5001
【HP】https://www.kizuna-okinawa.com/

MAARU FACTORY(マールファクトリー)
【所在地】沖縄県宜野湾市佐真下28 Sー11
【HP】https://maaru.islandworks.co.jp/

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