#463 令和の紙芝居屋さん 〜自分らしく生きる道〜

2026年04月18日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) テレビ朝日制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

スマホで動画を見るのが当たり前の今、オリジナルの紙芝居一本で勝負する女性がいます。

埼玉県草加市を中心に活動する紙芝居屋のbenben(ベンベン)さん(42)。伝統的技法を大事にしながらも、紙芝居の枠を飛び越え、独自の仕掛けや伝えたい思いを紙芝居に託し、今、子どもから大人まで魅了しています。
幼少期、両親が共働きだったbenbenさんは、学校から帰ると公園に紙芝居を見に行くことが楽しみで、自然と紙芝居屋さんが“自分の居場所”になっていたといいます。一人寂しいとき…、悩みがあるとき…、これまで紙芝居に何度も救われてきました。

そんなbenbenさんの紙芝居は、独自の仕掛けで子どもたちを楽しませるだけでなく、子育て世代にも届けるメッセージ性のあるものなども編み出し、今や県外からもイベント出演依頼の声がかかるほど。とはいえ、紙芝居だけで食べていくのはギリギリで、赤字の月がほとんどだといいます。それでもbenbenさんが紙芝居屋を続ける理由は、型にとらわれないオリジナル紙芝居を通して、自分らしく生きることの大切さを伝えるため。
「できなくても良い」「他人と違っても大丈夫」。自らが経験してきた等身大の思いを紙芝居に乗せて伝え、もっと今の自分を好きになって欲しい。それを“紙芝居屋さんとして届けたい”と、日々、情熱を注ぎます。

便利なツールが多くある今の時代に、どこか懐かしくもあり、斬新な紙芝居。一枚の絵、一つのセリフが持つ力を信じて熱演し、“自分らしく生きる”ことの素晴らしさを伝えるbenbenさんの日常を見つめます。

編集後記

ディレクター:石井裕里恵(びびあっぷ)

私は実際に紙芝居を見たことがない世代で、テレビなどで見ていた紙芝居のイメージは物語を読み進めていくものでした。ところが、benben(ベンベン)さんのスタイルは全く違い、紙芝居が伸びたり、言葉は使わずに小道具だけで演出するなど…、昔ながらの紙芝居ではない仕掛けや言葉選びが、令和ならではの紙芝居屋さんで、私にはとても魅力的に見えました。それと同時に、多くのデジタルコンテンツなどが普及する今、「昭和の時代に流行した紙芝居に、なぜこんなにも全力を注いでいるのだろうか?その思いを知りたい」と強く思いました。

取材を始めまず驚いたのが、紙芝居で老若男女に元気を与えている姿でした。シニアの方は紙芝居を懐かしみ、子どもたちは大爆笑、そして子育て世代も思わず笑顔に。コミュニケーションをとりながら進んでいくbenbenさんの紙芝居は、どの現場でも観客たちを大満足させていました。型にとらわれない紙芝居で、自分らしく生きることの大切さを伝えていきたいというbenbenさん。「できなくても大丈夫」「他人と違っても良いんだよ」と。ある現場で、子育てに悩む母親が「誰からも言われることがないけど、今日は褒められた気がする」と話していたのが強く印象に残っています。

紙芝居を披露している時も、家に帰った後も、いつも笑顔で明るいbenbenさん。だからこそ、紙芝居の日本一を決める大会に向け、新たな紙芝居を考えていた時に、頭を抱え、悩み、真摯に向き合う真剣な表情は、紙芝居屋さんとしての凄みを感じました。「紙芝居でしか伝えられないメッセージがある…」、取材に行った様々な現場、そして大会を通しbenbenさんの想いがしっかり伝わっていたことを実感し、胸が熱くなりました。

今回の番組を見た方が、「自分らしさを大切にしよう」と少しでも思っていただけたらうれしいです。そして、「紙芝居に救われたからこそ紙芝居でそれを伝えたい。これからも私はずっと紙芝居屋さんでいたい」とおっしゃっていたbenbenさんを、私はこれからも、全力で応援していきます。

番組情報

benbenさん公式インスタグラムhttps://www.instagram.com/kamishibaiyabenben/

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