#40 ぶちうまい!幻の広島カキ ~0年カキに魅せられた男たちに学ぶ~

2014年2月23日(日)(テレビ朝日 放送) 中国放送制作  協力 文部科学省

shokukikou40-3.jpg日本の生産量の6割を占める広島のカキ。酢ガキ、カキフライ、カキの土手鍋、カキのバター醬油炒め、カキ飯など、生でよし、煮てよし、焼いてよし。カキ料理のバリエーションは尽きません。また、グリコーゲンやミネラルなど栄養も豊富で、海のミルクと呼ばれています。

そんな広島の冬の味覚の代表格「カキ」に魅せられ、東京から広島にやってきた料理人がいます。

レストランタイラの原田平さん。shokukikou40-6.jpgカキのワイン蒸しや、カキのパスタなど、洋食メニューにカキ料理が並びます。

原田さんが今もっとも注目するのは、広島県民にも、あまり知られていない幻のカキ。その名も「厳蠣(げんき)」。育成期間が一年未満の「0年カキ」と呼ばれる若いカキです。
従来は2年掛けて育てるカキですが、大きくなる前に小粒な状態で食べてしまうのです。濃厚な旨味が特徴で、地元のカキ漁師の間では昔からおいしいと言われてきましたが、市場に出回ることがなく、「幻のカキ」と呼ばれているのです。

shokukikou40-5.jpgそんな「幻のカキ『厳蠣』」は、日本三景であり、世界遺産でもある厳島神社の大鳥居の下で採苗したカキの種から選りすぐりの一粒一粒を昔ながらの天然干潟で養殖しています。生産者である島田水産の島田俊介さんたちが研究を重ね、全国で初めて種苗生産から育成、出荷まで一貫生産に成功したこだわりの逸品です。

shokukikou40-1.jpg原田さんは、この「厳蠣」を使って一体どんな料理を作るのか。最後は、原田さんが作る幻のカキ料理を生産者の島田さんが初めて食べることに・・・その感想は?

広島かきの歴史を背景に、「0年カキ」に魅せられた生産者たちの新しい挑戦から生まれた「幻のカキ『厳蠣(げんき)』」その魅力に迫ります。

編集後記

ディレクター:西本 剛(カウンタークロックワイズ所属)

取材が終わって、カキの生産者にあいさつに伺った時のこと。それまでは、隣でオープンするカキ小屋は、いつも満席でにぎわっていたのに、その日はガラガラ・・・。理由を聞くと
前日に起きた「集団ノロウィルス」の影響で客足が鈍っているとのこと。直接は関係ないのに、やはり先入観で売り上げがガクッと落ちるそうです。食品を扱う仕事の大変さを垣間見ました。
今回は、生後7か月の若ガキを取材しましたが、実はまだ幻のカキが存在するとのこと。shokukikou_toiawase40-4.jpg
卵を偶然持った若ガキ?といったニュアンスのことをおっしゃっていましたが、何のことやらさっぱりわかりません。でも、甘くて濃厚な味が忘れられないと、現在、生産者の島田さんは、そのカキの研究を始めているそうです。まだまだ、カキの世界は奥深い・・・。

番組情報

◆かき船「かなわ」
【住 所】広島市中区大手町3丁目平和大橋東詰
【電 話】082-241-7416
【H P】http://www.kanawa.co.jp/

◆島田水産
【住 所】広島県廿日市市宮島口西1-2-6
【電 話】0829-56-2004
【H P】http://shimadasuisan.com/

◆レストラン タイラ(RESTAURANT TAILLA)
【住 所】広島市中区十日市町2-2-8 1F
【電 話】082-293-1125

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