#42 SEASON ~知床に海の四季を学ぶ②「秋・冬」編~

2014年3月9日(日)(テレビ朝日 放送) 北海道放送制作  協力 文部科学省

shokukikou42-7.jpg秋、北海道・知床連山が紅葉を始めるころ、サケが海から故郷の川へ帰ってくる。
サケを「シペ(本当の食べ物)」と呼んだ先住民族アイヌは、一本のサケを余すところなく使って実に様々な料理を生み出してきた。

知床ウトロの民宿「酋長の家」の梅沢悦子さんが、おいしくて理にかなったアイヌ伝統のサケ料理を紹介する。

shokukikou42-1.jpg同じ知床でも羅臼のサケ漁はというと…なんとサケの網にあがっていたのはイカ!羅臼ではサケとイカが同じ時期に同じ網で取れる。全国で唯一のサケイカ定置網漁だ。
様々な種類の魚が群れを成して泳ぐ秋の海は、壮観の一語。珍しい魚が網にかかることもある。

漁師町、羅臼で「隠れた逸品」と呼ばれる深海魚とは…。
そして小学校の給食の時間に出されていたのは、3年前に地元の漁師が商品化した「新食材」。実は今、全国的な注目を集めている…。

冬、漁師の妻が旬のスケトウダラを使った家庭料理を教えてくれた。

shokukikou42-8.jpg漁師が船の上で食べる賄(まかな)いをアレンジした鍋料理、そして抜群のアイデアと家族愛が結実したユニークな料理が登場する。

今年も、流氷が知床にやってきた。ウトロにある一軒のカフェ。人気メニューはウニをぜいたくに使ったパスタだ。店のマスターは、夏場はウニ漁師。「流氷が海を守り、おいしいウニを育ててくれる」と話す。

四季折々の海の姿。自然がくれた食の豊かさがここにはある。

編集後記

ディレクター:杉原 薫(株式会社こっち側)

流氷をテーマにした番組はたくさん見ます。正直、どれも同じ「流氷が運ぶプランクトンの恵みに感謝」的な内容で、心から面白いとか感銘したという番組はありません。でも、秋の海の中をテレビで見たことはありませんでした(もちろん取材したことも)。shokukikou_toiawase42-4.jpgこんなに魚が群れ泳いでいるとは。壮観です。また今回は、取材しながら「人の知恵」の素晴らしさに感動しました。自然も素晴らしいですが、人間もまた然りです(人にもよりますが)。見ごたえのある番組に仕上がったと思います。

番組情報

◆温泉民宿『酋長の家』
【住 所】〒099-4355北海道斜里郡斜里町ウトロ東124
【電 話】0152-24-2742
【FAX】0152-24-2777
【H P】http://www8.ocn.ne.jp/~siretoko/

◆鮭節 のりとも朝倉商店 朝倉奉文さん
【住 所】〒086-1842北海道目梨郡羅臼町麻布町108-21
【電 話】0153-88-2303

◆ウニ漁師が経営するカフェバー『GVO(ジーボ)』
【住 所】〒099-4354北海道斜里郡斜里町ウトロ西91-5
【電 話】0152-24-3040
【H P】http://www.infosnow.ne.jp/~bm/gvo/index.html

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