#74 昆布大好き!越中人~バイセンが運んだ富山の昆布食文化~

2014年12月14日(日)(テレビ朝日 放送) 北日本放送制作  協力 文部科学省

shokukikou74-1.jpg 富山は、一世帯当たりの「昆布」の購入金額が全国第1位。この記録は、総務省が家計調査のランキング集計を開始して以来、53年連続です。
富山のおばちゃんが持ち歩くハンドバッグには、おやつ代わりに昆布が入っていることは珍しくありません。また、富山でおにぎりといえば、海苔ではなくとろろ昆布をまぶした「昆布おにぎり」。かまぼこといえば、板には乗っておらず渦巻き状になった赤巻かまぼこが有名で、その元祖は、昆布で巻いた「昆布巻かまぼこ」。刺身を昆布で挟んだ「昆布締め」は、今では全国的に知られている富山の郷土料理です。

 

shokukikou74-3.jpg富山の人が昆布をよく食べるようになったのは、北海道と大阪を行き来した北前船が、大量の昆布を北海道から富山に運んでいたからと言われています。北前船は、全国の寄港地で物資を「売」「買」しながら航海していた「船」なので、富山では「バイセン」と呼ばれています。

 

shokukikou74-2.jpg今回は、バイセンが運んだ富山の昆布食文化、先人たちが培った様々な食の知恵、さらには、日本の歴史に大きな影響をもたらした越中の売薬商人と昆布との関係にも迫ります。

編集後記

ディレクター:中水 康之(北日本放送)

勤勉、真面目、働き者、控えめ…。富山の県民性は色々言われていますが、今回の番組制作では、昆布を持ち歩くおばちゃん、「かまぼこ」の印象が皆「板には乗っていない渦巻き状」であること、など富山の“当たり前”や県民性を再認識することが出来ました。
越中の売薬商人は、全国で行商し藩の経済をも支えていました。売薬商人たちの堅実な働きぶりが根付いての今の県民性とも言えますが、富山から北海道への出稼ぎ漁民にもその特長がしっかり受け継がれています。
羅臼昆布のふるさと羅臼町の町史には、「住民の六割が富山県人で団結も固く県人特有の不撓不屈の精神は漁業の豊凶に屈せず生産の向上に努めた」と大正3年の様子が記されています。県外の郷土史に富山の県民性が記され、評価されているのは嬉しい限りです。
昆布は、佃煮、おつまみ昆布など、主役として昆布その物を味わう場合と、ダシとして他の味を引き立てる脇役、風味だけを楽しむ場合があります。控えめな県民性は、正に後者。縁の下の力持ちで強く自己主張するのではなく、素材の味をさり気なくしっかり引き出してくれる。そんな特長を持つ昆布を好んで食して来たからこそ、控えめな県民性が根付いた!?とも考えられます。
昆布を見るたびに消費量日本一の富山のこと、昆布を運んだ知られざる越中の売薬商人の陰の活躍などを思い出して頂ければ幸いです。

番組情報

◇鮮魚中村(昆布締め)
【住所】富山県富山市小泉町157
【電話】076-421-4392

◇扇子昆布店(とろろ昆布職人)
【住所】富山県高岡市旅籠町51
【電話】0766-23-0808

◇北前船廻船問屋「森家」
【住所】富山県富山市東岩瀬町108
【電話】076-437-8960

◇女傳商会(昆布巻かまぼこ)
【住所】富山県富山市新川原町5-19
【電話】076-432-2107
【HP】http://www.onnaden.co.jp/shop/

◇四十物こんぶ
【住所】富山県黒部市生地中区339-5
【電話】0765-57-0321
【HP】http://www.aimono.com/

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