#86 共にあゆむ~介護靴メーカーの挑戦~

2017年4月23日(日)(テレビ朝日 放送) 西日本放送制作  協力 文部科学省/独立行政法人 中小企業基盤整備機構

高齢者が履きやすく転びにくい靴。そんな介護靴の市場を切り開いたパイオニアが香川県さぬき市にある。徳武産業株式会社。現在も高齢者向けシューズ(室内履きを含む)では国内シェアの4割を占めるトップメーカーだ。

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人気を集める最大の理由は、困っている人に徹底的に寄り添うもの作りの姿勢。履きやすい靴を作るのはもちろんのこと、病気や加齢による足の変形などにも配慮し、経営的には無謀と言われた”左右サイズ違い販売””片方半額販売”も実現した。ビジネスモデルとして特許で囲い込むこともしない。重度の悩みを抱えている人のためにと、採算は度外視し細かなパーツオーダー(特注)に応じたり、遠方から整形外科靴のマイスターを招いて相談会を開いたりしている。

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「困っている人のために」「損得よりも善悪」を貫くトップの姿に現場の士気は高まり、思いを込めて生み出された靴は、まるで使命感を持つかのように困っている人の足元に寄り添う。

介護靴を履く97歳の女性と難病を抱える38歳の男性の日常も織り交ぜながら、理想の靴を目指すメーカーの挑戦を描く。

編集後記

ディレクター:有信 由美子(アクシス)

経営者がぶれない哲学を持ち続けその哲学を社員と共有でければ、商品は単なる“もの”ではなくなり、まるで“魂を持つ生命体”のように人々に寄り添うことができる。正味3週間ほどの決して長い取材ではありませんでしたが、徳武産業の皆さんの思いやりあふれる靴づくりを間近で見ているとそんなことを考えずにはいられませんでした。右だけ大きい靴、左だけ靴底の高い靴、片方の手しか使えない人のための靴……履く人それぞれの事情に応じて成型された靴が作業台の上で出番を待っている様子を見ていると、何だか“介助犬”のようにも見えてしまいました。

素敵なものづくりをされている職場には、当然のように魅力的な社員の皆さんが集まります。それも社員の家族、親族が入社を希望するケースが多いとか。いきいきと仕事をする妻を見て夫が入社を希望したり、母、娘、叔母さんが一緒にミシンを踏んでいたり。家で、食卓で、誇らしく仕事の話をしているであろう社員の皆さんの姿に、真っ先に身近な家族の皆さんがひかれ自分もそこで働きたいと願うーそんな光景を想像しながらとても温かな気持ちになりました。

今回は介護靴を履く97歳の女性と38歳の難病患者のお二人にもご登場いただきました。お二人を含め、取材させていただいた介護靴ユーザー(番組ではご紹介できなかった方も含め)には、それぞれ靴をめぐる大小のドラマがありました。靴を履くこと、歩くことがいかに人々の営みと密接に関わっているか、私自身思い知らされる取材でもありました。

誰も目を向けなかった問題に光を当て、埋もれていたニーズを1つ1つ掘り起こし、覚悟を決めて業界の非常識に挑んだパイオニア徳武産業の優しくて誠実で大胆なものづくりに心から敬意を表すとともに、取材にご協力くださった皆さん、番組をご覧くださった皆さんが、ご自身の目標、夢に一歩一歩あゆみ寄って行かれることを心から願っています。

番組情報

◆徳武産業株式会社
【住 所】香川県さぬき市大川町富田西3007
【電 話】0879-43-2167
【FAX】0879-43-5618
【H P】https://www.tokutake.co.jp/

★あゆみショップ さぬき店  (住所・電話番号は上記と同じ)
【営業時間】10時00分~17時30分
【定休日】日曜、祝日、年末年始、(土曜日は不定休 お問い合わせください。)
★整形外科靴マイスターの相談会は月に1度。日程についてはお問い合わせ下さい。

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