#271 これがおれたちの伝統 ~人と鳥がつないだ450年~

2021年08月21日(土)(テレビ朝日 放送) 中国放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

「伝統を守る」ってなんだろう?今回はそのことを考えながら取材しました。たぶん100回ぐらい話してくれたのがこのフレーズだったからです。

今回は広島県北部の小さな町、三次市から鵜飼の物語。「伝統を守る」と熱く語るのが日本屈指の腕を持つ鵜匠の日坂文吾さん(48)。この町に暮らす人たちは450年続く鵜飼を町の誇りにしています。町には鵜飼のマンホールまであり、小学校では毎年、課外授業も行われています。

鵜飼は夏の風物詩と呼ばれ、長年、人が鵜を操り、鮎を捕らえ、お客さんを楽しませてきました。しかし昨年、コロナ禍により遊覧船が密になるため史上初の中止に。

自然と共に歩んできた伝統行事、復活にかける日々…。無観客での訓練(有観客では撮影が困難な水面のきらめきや鵜がたてる水音に注目してほしいです)、女性船頭の奮闘、さらに数々の困難を日坂さんたちが乗り越えていくところが見どころです。

また、今回の物語では、無数に存在する地方の伝統行事共通の後継者不足、自然災害の悩みも浮かびあがってきました。鵜飼に興味のない方にもぜひ、見ていただきたいです。

最後に…。番組冒頭で「でもやるんだよ」という言葉が登場します。厳しい状況のなか、未来はバラ色じゃないけれど…。これこそが「日本のチカラ」、今回登場する方たち共通のメンタリティーです。だからこそ、今この瞬間も伝統になっていくんだと感じることができました。

三次の鵜飼の「でもやるんだよ」精神を、ぜひ御覧ください。

 

編集後記

ディレクター:山本和宏(RCCフロンティア)

「…でもやるんだよ」番組冒頭に登場する言葉です。

「他人には無駄に思えること」を続ける人の心の中に共通する思いだと感じました。それぞれが鵜飼という伝統行事を最初から愛していたわけではありません。経済的に恵まれているわけでもないし、注目されるわけでもない。それでも、この伝統行事に魅かれて続けてきた軌跡、そしてコロナ禍で奮闘する姿が見どころです。

日々の取材で主人公の日坂さんと信頼関係が築け、時間もかかるデジタルシネマカメラでの撮影や普段は許されない船上などにゴープロを設置させてもらえました。独自の撮影も多く、カメラマンこだわり…、主に逆光での心象風景を表すイメージカットにも注目してほしいと思います。

番組情報

(一社)三次市観光協会
【電話】0824-63-9268
【住所】三次市十日市南一丁目2番23号 三次市交通観光センター1階

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