#275 夢みる軽トラ ~南三陸 ほのか日記~

2021年09月18日(土)(テレビ朝日 放送) 東北放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

宮城県南三陸町は、太平洋に面した漁業がさかんな町…主人公の大沼ほのかさん(23)は、海から5kmほど離れた入谷地区で2019年から農業を始めました。里山の原風景が残る場所で地元の農家から畑を借りて、モモやイチジク、ブルーベリー、カボチャなどを栽培しています。

そんなほのかさんの相棒は、水色の軽トラック。ナンバープレートの番号から「みよちゃん」と名付けました。里山を走る水色の軽トラは、ほのかさんのトレードマークとなり、地元にもすっかり馴染んでいます。

「この入谷の里山の景色が見られる農園直営のカフェと自由に過ごせる果樹園、その二つを併設した施設を作りたい」…その夢に向かって日々、軽トラを走らせます。

ほのかさんが農家に興味を持ったのは高校3年生のとき。「私がちっちゃいころから、すごくいいなと思っていた里山の風景…これをを守ってきてのは農家さんなんだ、ってことに気がついて…」農業への道を志します。県内の農業大学校への進学を決め、2年間果樹栽培を学びました。その研修の時に出会った農家・阿部博之さんを今でも「師匠」と慕い、農作業に励んでいます。

この夏、いつも笑顔のほのかさんが畑で浮かない顔をしていました。クラウドファンディングで資金を募り、春に植えた栗の苗木が半数以上枯れてしまったのです。

毎日ひとり、畑と向き合い、時には思い通りにならないことも…そんな時は周りに相談したり、友達とカフェへ行ってリフレッシュしたり…等身大の23歳が南三陸町入谷で夢に向かって走る、ほのかさんの日常を描きます。

編集後記

ディレクター:清野優理(東北放送

生まれ育った地元の里山で女の子が農家を始めた、というと多くの人はのんびりとスローライフを送る人で、自分の世界とは遠い存在だと感じるかもしれません。しかし、私が取材していて見えたのは、自分の夢を実現させるために、毎日を楽しみながらも野心を忘れない女性の姿でした。

 農作業は基本ほのかさん1人で行っています。炎天下の中、1日中草刈りをしたり、藁を敷き詰めたり。そのため23歳にしてすでに腰が痛い!と言っています。一番思い入れのある栗の苗木が育たなかったときも、少し弱気になっていましたが、そこから長野県の栗農家さんを訪ねて2時間は質問攻めしていました。カフェへ行ってモンブランを食べても、将来自分のカフェメニューの参考にと、真剣な表情でノートにメモを取っていたのも印象的です。そうして、今年は初めて自分の育てた桃が収穫できました。就農から3年目で実を付けた桃の木は、駆け出して一歩ずつ前に進もうとしているほのかさんと重なります。

明るくて、気遣い屋で、仕事に対しても一生懸命な彼女は、きっとどのような仕事をしても活躍するのだろうなと思います。そんな彼女が「農業」に夢中になっている。それは農業の世界にとって幸いなことだと思いますし、そのひたむきな姿を見て、みずみずしいパワーを感じていただけたら幸いです。

番組情報

大沼農園    Facebook

自然卵のクレープ 五橋店
【住所】  仙台市青葉区五橋21118 第三ショーケースビル1階
【電話】  050-12955318
【営業時間】 午前10時半~午後6時半

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