#279 ひょうたん温泉物語 ~人こそ財産!~

2021年10月16日(土)(テレビ朝日 放送) 大分放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

大分県別府市。源泉数・湧出量ともに日本一を誇る温泉地です。この地で大正11年から続く「ひょうたん温泉」。地元住民をはじめ、多くの観光客が訪れる人気の温泉施設です。ひょうたん温泉の魅力は、趣向を凝らしたさまざまな浴槽で、源泉かけ流しの湯を満喫できること。高温の源泉を、竹を利用した独自の冷却装置「湯(ゆ)雨(め)竹(たけ)」で瞬時に冷ますことで、100%かけ流しを実現しています。

代表を務めるのは、ひょうたん温泉5代目社長・田中仁さん(56)。モットーは「変わらないけど変わっていく」。2019年大規模リニューアル工事を実施し、温泉に加え地産地消料理も楽しめる施設へと生まれ変わらせました。工事に伴う休業や日韓関係の悪化、新型コロナウイルスの影響などで売上は減少。しかし苦境に立たされても田中さんが常に心がけているのが、ひょうたん温泉で働く人たちの幸せの追求。のれんの外に伝わる空気は、そこで働く人々のマインドや感覚だと考える田中さん。従業員同士のコミュニケーションをもっとも大切にしています。

古き良きものを守りながら新しい挑戦を続ける田中さんは、6代目のバトンを長男の大貴さんに渡そうと考えています。大貴さんは、温泉を果物や野菜と合わせジュースとして提供する「飲(いん)泉堂(せんどう)」のオープンを任され、6代目としての覚悟を醸成しています。

100年先の未来のために、温泉文化を受け継ぐ者として、いま何ができるか…。その姿は、経営者だけでなく、未来を見つめる多くの人に勇気を与えます。

編集後記

ディレクター:田中智基(大分放送)

大阪生まれの田中社長。ひょうたん温泉に来るまでは、東京と大阪で、製薬会社や介護サービス、運送会社など様々な職種を経験してきました。それらの経験からか「とにかく他人が思いつかないことを思いつく」と妻の恭子さんは語ります。5代目の社長に就任後、大規模リニューアル工事を実施。食事処を充実させたほか、洗い場の一角に広めのファミリースペースを設置したり、風呂上がりにゆっくりできる無料の休憩スペースを新設したりするなど、お客さんに対する田中さんの優しさが垣間見える施設へと生まれ変わりました。

そんな田中さんですが、従業員には厳しい一面も…。ただそれは、田中さんが常に心掛けている「すべての従業員の幸せ」を願ってのこと。ひいては「お客さんの幸せ」にもつながっていると感じました。

 ひょうたん温泉の一日を取材させてもらいましたが、朝から晩までお客さんが途切れることはありません。コロナ禍で団体や外国人観光客はわずかでしたが、一方で家族や少人数のグループで楽しめる貸切風呂を目当てに訪れる人の姿が多くみられ、14もの貸切風呂を備えるひょうたん温泉は、時代のニーズにもしっかりマッチしている施設だと思いました。

今回の放送には盛り込めませんでしたが、従業員の方が、ひょうたん温泉のパンフレットを置いてもらうよう、市内のホテル等を訪問する姿がありました。人気の温泉施設の裏には、こうした地道な努力が隠されているのだと改めて気づかされました。

おそらくひょうたん温泉は、今後100年、200年と後世に受け継がれていくと思います。その中で、“変わらないけど変わっていく”ひょうたん温泉がどう進化していくのか。田中さんの取り組み、そして6代目7代目…と続いていく後継者の取り組みに注目です。

番組情報

ひょうたん温泉
【所在地】大分県別府市鉄輪159-2
【問合せ】0977-66-0527
【HP】https://www.hyotan-onsen.com/

ご意見・ご感想

皆さまからのご意見・ご感想をお待ちしております。
お寄せ頂いたコメントには全て目を通しておりますが、
必ずしも掲載されるものではございませんのでご了承ください。

(なお、企画提案、商品宣伝、イベント告知等に関する投稿は
固くお断り申し上げます)

※ 記入欄に、性別・年齢・お住まい(都道府県)もご記入ください(任意)。