#332 “海老道”まっしぐら!~海なし県でエビ養殖はじめました~

2023年1月21日(土)05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 山梨放送 制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

山梨県甲斐市に住む今村秀樹さん(52)。田んぼの中に建つビニールハウスで、いま飲食業界が注目する驚きの食材を養殖しています。東南アジア原産のオニテナガエビ。フレンチや中華などで使用される高級エビです。海水で生まれ淡水で育つオニテナガエビ。水質や水温の管理、共食いする習性があることから、養殖は特に難しいと言われています。今村さんは7年前、海のない山梨県でこのオニテナガエビの養殖を始め、現在10万匹という日本では類を見ない規模で養殖を行っています。トレードマークは、背中に“海老道”と入ったTシャツ。

そんな今村さん、実は養殖業は全くの素人で本業は人材派遣会社の社長。幼いころから生き物好きで「いつかは生き物に携わる仕事をしたい」と夢見ていました。きっかけは、偶然目にしたタイや台湾などで人気の娯楽「オニテナガエビの釣り堀」動画。「山梨で釣り堀をつくりたい」…そこから“海老の道”がスタート。しかしそれは、自分との闘いの始まりでもありました。

やっとの思いで親エビを入手し、養殖を始めてみたものの全滅を繰り返す日々。稚エビにするまでには時間がかかりました。初めて稚エビが誕生したのは実に1年6か月後のこと。しかし、稚エビが誕生したあとも水質や水温、エサの管理、共食いの対策に追われる毎日。2000日休んでいないといいます。収益も赤字続き。それでも絶対あきらめない今村さん。その原動力は何なのでしょうか。そして「釣り堀づくり」に向け挑戦する中で、新たに生まれた大きな夢とは…。そこには私たちに呼びかける様々なメッセージが隠されていました。

 

編集後記

ディレクター:浅川慎二(山梨放送)

今村さんは、ひとたびオニテナガエビの話題になると「スイッチオン」。「エビトーク」は止まらなくなります。その時の顔がとにかく楽しくて幸せに満ちている様子でした。また、話を聞いている側も「なんだか、楽しく元気をもらえる」気持ちになれるんです。また今村さんの「妥協しない、諦めない」という姿は、人生を歩む上での様々なヒントを発信できるのではと考え、今回取材をさせていただきました。

一番の疑問は、なぜ本業と全く異なる事業へ挑戦をしたのか。

取材を進めると「新たな挑戦」「目標を持つこと」「命への感謝」など、私たちに呼びかける様々なメッセージが見えてきました。また、年齢に関係なく夢を抱くことは、大切で人生を豊かにすると感じました。私なりにそれらのメッセージを織り交ぜながら、今回制作させていただきました。今村さんの姿を通じて、少しでも心に感じるものが残れば幸いです。

最後に、番組に携わっていただいた今村さんをはじめ、ご家族の皆様、取材にご協力頂いた関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

番組情報

ヒューネクト株式会社(人材派遣会社)
【住所】山梨県甲府市長松寺町6-7日信ビル2F
【電話】(055288-0956
HPhttp://hunect.com/

株式会社 陸作(養殖事業)
【住所】山梨県甲府市長松寺町67日信ビル3F
【電話】(055)-268-2920
HPhttps://rikusaku.com/

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