#471 命の授業 ~いまを生きる 難病の元教諭~

2026年06月13日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 信越放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

長野県佐久市に住む元小学校の教諭、有坂栄康(ありさか・ひでやす)さん54歳。2016年に難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、体の自由と声を失いました。現在は365日、24時間体制の介護を受け、妻・麻紀(まき)さんに支えられながら懸命に生きています。

かつては体育の教師として30年近く児童と向き合ってきた栄康さん。ALSの診断を受け、一度は「すべてを投げ出したい」と絶望したこともありました。次第に体の自由を奪われ、「人工呼吸器を付ければ声を失い、付けなければ生き続けられない」という残酷な選択も突きつけられます。しかし、悩んだ末に選んだのは、「声を失っても生きる」ことでした。

人工呼吸器を装着後、栄康さんは「ALSだからこそできることがあるはず」と、自分の思いを誰かに伝えたいと強く思うようになります。パソコンを使って視線だけで文字をつづり、183ページに及ぶ著書『命は無常』を書き上げたほか、パティシエになるのが夢だった麻紀さんの焼き菓子店の開店も支えました。

そして発症から7年、栄康さんは再び教壇へ。栄康さんの思いを多くの人に届けたいと、初めて担任したクラスの教え子たちが声をかけあい、子どもたちを前にした「命の授業」を実現させたのです。「最も恐ろしいのは、会話ができなくなること」。声を失った栄康さんに代わって教え子が、難病を生きる中で突きつけられた現実をありのまま子どもたちに伝えました。病が進もうとも「人に尽くしたい」と願う栄康さんの、いまを懸命に生きる姿を追います。

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