#472 孤育てさせない!お母さんの味方~正解よりもあなたらしさを~

2026年06月20日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 山陰放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

鳥取市の産後ケア施設「やわらかい風」の代表・川口映子さん(62)。小学生の時に、ネパールの赤ひげとも呼ばれた医師・岩村昇さん夫妻の献身的な医療活動について書かれた本に出会います。岩村医師が教鞭をとった鳥取大学へ進学し、看護師の資格を取得。卒業後は産婦人科で勤務しながら、助産師と保健師の免許も取得。NGOの母子保健専門家として、インドネパールで母子保健活動に取り組みます。

帰国後、日本の妊産婦死亡原因の1位が自死であることを知り衝撃を受けます。自身も学生結婚や障がいのある子どもの育児で地域に救われた経験があるため、産後の女性への支援の必要性を痛感し、2016年に産後ケア施設を設立しました。これまでに約5000組の母子を支援してきた川口さん。お母さんが施設に宿泊して心身を休める「夜泣きっ子合宿」など独自のケアを展開。母親たちに寄り添い続けています。

活動は地域への広がりを見せています。かつて産後うつから救われた利用者が現在はスタッフとして次の母親を支えます。ボランティアの医師によるスキンケア相談会や、さまざまな世代が集う地域食堂も開催しています。さらに川口さんは、若年層の自殺者数増加を知り、1030代の女性を対象にした居場所づくりの活動も新たに始めました。

「目の前の溺れている人を救いたい」
「生きているだけで100点満点」

川口さんと、やわらかい風に集う人々との、あたたかな日常を描きます。

編集後記

ディレクター:齊尾和之(山陰放送)

初めて川口さんを取材したのは2021年1月のこと。世の中はコロナ禍、赤ちゃんを抱えるお母さんたちが行き場所をなくしているという視点での取材にご協力いただきました。取材中、特に印象に残ったのは、利用するお母さんたちが、まるで実家にいるかのような表情でくつろいでいることでした。川口さんはお母さんたちのありのままを受け入れ、共感し、励ましながら、それぞれの「自分らしい子育て」について、ともに考えていきます。

低体重児を出産したお母さん、4度の流産を経験した2児のお母さん、取材を通じて、改めて子育ての大変さを目の当たりにしました。そんなお母さんたちも川口さんとの語らいを通じて笑顔に…自身が障がいのある、わが子の育児を地域に救われたという原体験があるからこそ、ここまで深く心に寄り添うことができるのだと思います。

「生きているだけで100点満点」
今回の取材で最も心に残った川口さんの言葉です。
産後ケア事業は約9割の自治体が実施しているにもかかわらず、利用率は2割にも届いていません。番組を通じて子育てに悩むお母さんが1人でも多く産後ケアを利用してくださり、川口さんと思いを同じくする人たちが行動を起こすきっかけになればと、切に願ってやみません。

番組情報

産後ケア施設「やわらかい風」
【住所】〒680-0014 鳥取市馬場町13-1
【電話】0857-20-3941
【公式HP】https://yawakaze.org/
【公式Instagram】 @yawakaze_tottori

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