#474 俺たち ウォーターボーイズ!! もう一度 みんなと…

2026年07月04日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 山口放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

山口県阿武町(あぶちょう)は日本海に面する、人口約2800人の小さな町です。その町を長年熱狂させてきた若者たちがいます。シンクロナイズドスイミングチーム「ABU(あぶ)ウォーターボーイズ」です。

町の自慢でもある町営の温水プールを有効活用して町を盛り上げようと、2011年、阿武町職員の石田雄一さん(リーダー)が有志の若者を集め、結成。シンクロ経験者ゼロの素人集団ですが、ときにアクロバティックで、ときにコミカル、そしてなにより“一生懸命”な姿が人々の心をつかみ、町に元気とさまざまな輪を広げてきました。町の知名度を飛躍的に高めました。活動する若者たち自身の成長にもつながっています。

ところが、2025年春。
結成以来彼らが活動拠点にしていた町営の温水プールが2025年の年度末で廃止されることが発表されます。チームのかけがえのない舞台がなくなってしまうのです。
「感謝の公演を開こう」チームは、ホームプールでの最後の公演を開くことを決めました。

そして同じころ、チームにもうひとつ、思いがけない知らせが。チームをまとめる大黒柱・リーダーの体にがんが見つかります。チームを離れ、病と闘います。
「またみんなで、あの時間を一緒に過ごしたい」
仲間やお客さんと一緒に公演を作りあげることが何より幸せだと言うリーダーは、再起を誓いました。そして家族も、その奮闘を見守ります。

もう一度、みんなと、あのプールで…。
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歳、リーダー。努力の日々の記録です。

編集後記

ディレクター:田村康夫(山口放送)

ABUウォーターボーイズの密着取材を始めて9年。
「日本のチカラ」での放送はこれが3回目となります。
2025年度は、チームの発起人で絶対的支柱でもあるリーダーにとって、2つの大きな試練が立ちはだかった激動の1年でした。自らのがん発覚と、“ABUウォーターボーイズ発祥の地”とも言えるホームプールの廃止。

40代のリーダーと同世代の私。病室で何度も涙をぬぐいながら辛さと歯がゆさを噛みしめるリーダーを前に、多くの言葉をかけることができませんでした。ただ、誰よりもウォーターボーイズに熱量を注いできた彼が、ここで沈んだままで終わるはずはない。それだけは確信できました。

仮の話ではありますが、もしプールの廃止が決まっていなければ、この1年は療養に集中しチームの活動を控えることができたのかもしれません。けれどリーダーは、何が何でもプールのさよなら公演(2026年3月)に出ようと、無理を押して、奇跡的な復活を果たしました。100%以前の状態に戻った、とは言い難い体調で迎えた本番。へとへとになりながら40分間の公演をやりきったリーダーの目には光るものがありました。「最後の舞台に立てた喜びと、このプールで長年たくさんの人の思いに触れ交わることができた幸せを噛みしめていた」とのちに語ってくれました。「命をかけてでも、このプールには帰ってきたかった。惑うことはなかった。」

2011年から活動拠点にしてきたホームプールはことし(2026年)3月をもって閉館しました。今後彼らは、ホームプール以外での活動を模索していくことになります。すでに町外の学校やイベント、他県のプールなどからも出演依頼・相談があったと聞いています。「ABU(阿武)」ウォーターボーイズ。小さな町で生まれた光は、これからもどこかで輝き続けてくれると信じています。みなさんもぜひ、彼らの“一生懸命”を間近で体感してみませんか?

番組情報

ABUウォーターボーイズ
【ホームページ】 https://abuwaterboys.localinfo.jp/
【Facebook】 http://www.facebook.com/ABUwaterboys/
【Instagram】 @abuwaterboys
【メール】 abuwaterboys@gmail.com

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