#480 一人暮らし はじめます! ~自閉スペクトラム症の青年と父の絆~

2026年08月15日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 山梨放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

山梨県甲府市で父と息子、二人で生活している親子がいます。父・三浦勝彦さん(54)と息子の三浦大幹(はるき)さん(20)です。大幹さんには軽度の知的障がいを伴う、自閉スペクトラム症があります。指を使った細かい作業が苦手で、左右の概念や、人の名前や顔を覚えることも得意ではありません。

しかし、大幹さんには「好き」と「得意」が合致したスキルがあります。それが「プログラミング」です。幼いころからゲームが好きで、小学校からゲームプログラムを学び始めました。「好きなこと」には、とことん集中できる大幹さん。小学校、中学校とプログラミングの勉強を続け、特別支援学校高等部時代にその成果が花開きます。国内のゲーム賞を数々受賞し、スポットライトを浴びる存在となりました。ただ、日常では父の助けが必要な生活は変わりません。

そんな大幹さんに、大きな転機が訪れます。東京のゲーム会社に就職することが決まったのです。山梨から通勤することは難しいため、都内で一人暮らしをすることに。20年間ずっと一緒だった父子の別れの日。父・勝彦さんは語り始めました。

「不安。無理だから行くな、と言いたい。でも、ここで息子の夢や希望を潰すのは違う気がする。僕の気持ちはさておき、息子の夢を優先させたい」

そう、涙ながらに話す父の姿を知らないまま、大幹さんは出発準備を進め、実家を旅立ちます。親離れし、自立を目指す障がいがある息子が一人暮らし・会社勤めを経験しながら、どう成長していくのか?その歩みを追いました。

編集後記

ディレクター:古田茂仁(山梨放送)

「才能」とは何なのか?
それが欲しくてたまらない人もいれば、それがあることで不幸になる人もいます。

軽度の知的障がいがある自閉スペクトラム症と診断されながらも、ゲームクリエイターとして破格の才能をもつ三浦大幹さん。しかし、その才能は一朝一夕で花開いたものではありません。父・勝彦さんが幼いころから、他の子どもと違う大幹さんの特性に寄り添いながら、20年間一緒に歩んできたからこそ発露した才能です。

しかし、今でも勝彦さんの懊悩が尽きることはありません。残酷な言い方になりますが、おそらく一生、その悩みが晴れるとこはないのかもしれません。それでも障がいと向き合いながら大幹さんが、ゲーム制作という「表現方法」を磨き上げていく過程で、自らを癒やし、父を含めた周囲も癒やしていく。そんな日々の素晴らしさを感じ取っていただければ幸いです。

ふとしたことから中学時代から引きこもりとなり「普通」から外れ、紆余曲折ありながらも現在、一発屋芸人という枠で我が道をゆく、お笑いコンビ髭男爵の山田ルイ53世さんの力強く、慈愛にあふれるナレーションも今回の魅力の一つです。ぜひ、ご覧ください。

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