#489 空を、駆ける ~獣医師ランナー 世界へ~

2026年10月17日(土) 05:20~05:50 (テレビ朝日 放送) 静岡放送制作 協力/文部科学省 総務省 中小機構 JAグループ

静岡市の動物病院で働く、獣医師・小谷奈穂さん(33)。小谷さんが獣医師を志すきっかけとなったのは、家族の一員だったペットとの別れでした。大学時代、病気になった愛犬を介護した経験から、動物の命に向き合う仕事を選びました。動物病院では、治療だけでなく、飼い主とペットの人生に寄り添うことを大切にしています。

そんな小谷さんには、もうひとつの顔があります。それは険しい山を山頂目指して駆け上る「スカイランニング」の選手。日本チャンピオンとして世界の舞台を目指しています。スカイランニングとは、標高差の大きな険しい山を舞台に、急傾斜を駆け上ったり駆け下りたりして、そのタイムを競う競技。中には80キロもの距離を走る過酷なレースもあります。

小谷さんのトレーニングは、まだ街が眠っている朝4時から始まります。仕事に向かう前の3時間で約20キロを走り、休日も山へ。ファッションなど若者らしいことには興味がなく、食事も味より栄養を重視するほど、競技に打ち込む日々です。レースには賞金がなく、遠征費や出場費などで給料のほとんどが消えていきます。それでも「誰にもできない境地に達したい」と、さらなる高みを目指します。

もともと北海道で暮らしていた小谷さんが静岡へ移り住んだのは、より山を走る環境を求めたから。雪がなく、一年を通して山でトレーニングできることに加え、レースへのアクセスにも恵まれています。一人で自分の道を突き進む生活。しかし、本人は「さみしがりなんですよ。そこが厄介。さみしいんですよ」と笑います。

そして舞台は、スペイン・ゴメラ島で開催された世界選手権へ。日本代表として世界のトップ選手たちに挑みます。早朝5時にスタートしたレースは想像を超える過酷さ。最後の30分には「もうやめたい」と思うほど追い込まれます…。

獣医師として動物の命に寄り添い、ランナーとして自らの限界に挑み続ける小谷さん。二つの道は、一見全く違うように見えて、どちらも「命」と向き合い、自分自身を突き詰める道。山を走り続ける先に見つけようとしているものとは…。世界を目指して挑戦を続ける、獣医師ランナーの日々を追います。

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